夢か、うつつか、幻か・・・。 架空の男子高校生の日記。
ふぁんと夢
ループ (2)
2006-10-31-Tue  CATEGORY: 未分類
帰りの電車でウトウトしていると
ポケットの中のケータイが震えた。

公衆電話からだ。
ちょうど電車が駅で止まったので
素早く外に出て通話ボタンを押す。

「もしもし?」

"あ、もしもし?ボクはそのケータイの持ち主なんですけど"

「このケータイはボクのケータイですよ」

"えっ?おかしいなぁ・・・。080−○○○○−××××ですよね?"

オレのケータイ番号だった。
なんだか気持ち悪いので切った。

その後も何度も公衆電話からの着信があったが
電源を切って無視することにする。


再び電車に乗り込みウトウトしていたら
降りる駅を乗り過ごした。

慌てて次の駅で飛び降りると
知らない駅だった。

狼狽したオレはとりあえず誰かに連絡しようとして
ポケットに入っていたケータイがないことに気付く。

不幸中の幸いか、駅には古めかしいピンク色の公衆電話があった。
オレは躊躇せずに100円玉を突っ込み自分のケータイ番号をダイヤル(ダイヤル!!)する。

「あ、もしもし?ボクはそのケータイの持ち主なんですけど」





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例の肉(2)
2006-10-30-Mon  CATEGORY: 未分類
学食のカウンター脇に

「原始動物愛護協会からのクレームにより
マンガの肉の販売は中止となりました」


という貼り紙がしてあった。

原始?
やっぱりあの肉だったのか?
そうだったのか??


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月影
2006-10-29-Sun  CATEGORY: 未分類
中秋の名月を過ぎ
再び真円の月がその妖しげなな輝きを取り戻した夜

無人の校庭に詰襟の制服を着た男がライン引きで
直径五メートルほどの円を引いている。

男が円の縁に立ち
呻くような低い声で何やら呟くと
数十羽のカラスの群れが月と闇の隙間から湧き出るように現れ
円の中へばさりばさりと降り立った。

カラス達はお互いの体をみっちりと隙間なく寄せ合い
やがて黒い繭となり、ぶるりと数度揺れると
青白い光を放ち、正面から観音開きに二つに割れた。

繭の中から現れたのは
漆黒の長い髪と透き通るような青白い肌をした若い女。
陶器や彫刻など、無機物に感じる美しさを思わせる。

女は静かに円の外に出て
男の腰にそっと手をまわすと
貪りつくように男の首筋に鋭く尖った歯を立てた。

男は断末魔とも、性的な歓喜とも受け取れるような
叫び声を体内の空気の全てを搾り出してあげる。

月の光が校庭に映し出した二人の影の形は
互いに絡み合い、接吻している鬼のように見えた。


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蜘蛛男発見!
2006-10-27-Fri  CATEGORY: 未分類
部活後にトレセンで筋トレしてたらもう午後10時をまわっていて
あわてて着替えて部室を出ると

山岳部の部室がある学生会館の3階からスパイダーマンが
小柄な白衣の女をおんぶひものようなもので背負ってロープを伝って降りてきた。
近づいて見るとスパイダーマンの正体はは山岳部のタムラ
おぶさってるのは保健のアケミ先生だ。

「え、なんで?」無事地面に着地した二人に
混乱したオレのアタマはそれだけの単語を出力するだけで精一杯だった。

「カッコいいだろ?これ。アキバで買ったんだ」
「あ、白衣脱いでくるの忘れちゃった」

二人ともそれ、オレの質問に対する答えになってないから!

「これから山ごもりするのよ。
冬場のクマみたいに、食料をいっぱいリュックに詰めて」

「サラスパは、かさばらないから携帯食料として重宝するぞ。
味は保証しないがな」

そんな豆知識はどうでもいいんだが・・・。

「あ、お迎えが来たみたいだから、またね」
アケミ先生はタムラにおぶさったままオレに小さく手を振った。

校門の前にキツネのお面を被った男が提灯を下げたリヤカーを引いてやってきた。
二人はリヤカーに乗り込むとそれきりこちらを振り向くことはなく
提灯の灯りが小さくなるにつれ、その姿は小さくなって、やがて消えた。

なんだか二人はもう二度と戻って来ないような気がした。

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例の肉
2006-10-26-Thu  CATEGORY: 未分類
学食のカウンター脇に
「マンガの肉はじめました」
と貼り紙がしてあった。

気になる。



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謎の麻薬密売人
2006-10-25-Wed  CATEGORY: 未分類
帰りの電車の中で謎の麻薬密売人、らりるれこに会った。
とんがり帽子にマント、その中はセーラー服という理解しがたい格好のるれこは
開口一番こう言った。

「あんた、溜まってるでしょ?」

「何が?」

「そんなこと女に言わせる気?察しなさいよ。変態」

オレは黙って隣の車両へ移動することにした。

「ちょちょ、ちょっと待ちなさいよー!
この薬飲んだらアンタのアタシに対する無礼を泣いて後悔するわよ」

「チョコだといって正露丸を不当な値段で売りつける女のハナシは信用しないことにしている」

「この間のは軽いジョークよ。でも、今回のはマブネタ。
あなたの深層意識に眠っているアニマ、つまりアンタの男性における女らしさを
そのまま女性として夢の中に登場させる薬よ」

やべ、ちょっと興味が出てきた。主にエッチな方面に。

「3000円」るれこが見透かしたように微妙にリアルな値段を吹っかけてきた。

「2000円なら買ってやる」

「じゃ、2500円でいいわ。特別大出血鼻血ブーサービスよ
寝る前に一錠ぬるま湯と一緒に飲んでね」

帰宅したオレは興味と期待、その他諸々をパンパンに膨らませて早めに布団に潜り込んだ。



朝方、金井ハルカに金属バットでボコボコに殴られる夢で目を覚ました。








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女スラッガー登場!
2006-10-24-Tue  CATEGORY: 未分類
今日は雨なので部活は室内練習。
野球部の室内練習場の隅でスクラム練習をすることに。

室内練習場では、野球部員達の金属バットのカン高い音が響いている。
その中でも鋭い音を響かせていたのが女スラッガー・金井ハルカだ。

身長180センチ(本人は178センチだと言い張っているらしい。まぁ、その辺は微妙な乙女心なのだろう)
という男子部員に負けないサイズと天性のバッティングセンスを見込まれて
一年生ながら新チームの4番を任された逸材だ。

だが、決してマッチョなわけではなく、
均整のとれたムダのないプロポーションをしている。
ジャージの上からはわからないが
実は巨乳なのではないかとオレは見ている。

ボイン予想図を脳内上映していると
こちらに飛んできたボールを金井ハルカが取りにきた。
オレが内心ビビりつつ白球を手渡してやった瞬間、指が触れる。
金井ハルカは一瞬顔を赤らめたあとオレを一瞥して
「アタシはそこまで巨乳じゃない」と呟いた。




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部活
2006-10-23-Mon  CATEGORY: 未分類
大音量で流れるBOOWY。
リーゼントとパンチパーマの群れ。
その姿は室内に立ち込めるタバコの煙でよく見えない。

別に、ここはヤンキー御用達の喫茶店ではない。
オレが所属するラグビー部の部室だ。

「みんなそろったか?ミーティング始めんぞ」
「押忍!!」
自分のバイト先のコンビニに入り込んだ強盗を半殺しにして過剰防衛で逮捕された
キャプテンのモリガミさんに部員全員が気合で答える。

「今夜8時、南口噴水前集合。
今回は角材、鉄パイプなど、武器はは禁止だ。
超人強度100以上、硬度10、ダイヤモンドパワーで夜露死苦!」

「超人強度?ダイヤモンドパワーって一体何しにいくんですか?」

「“マスク狩り”だ。オメーも来るか?一年坊」

オレがふるふると頭を横に振ると先輩たちはそそくさと部室を出て行った。

「一年坊の練習メニューはー・・・、適当!!!」
遠くからモリガミさんの叫び声が聞こえる。

ウチのラグビー部はいつもこんなノリなのだが、
モリガミさんの代(上級生を全員シメて追い出した)になってから
一度も負けたことがない。
オレが入る前のハナシだが、モリガミさんたちは
遠征に来た全国大会常連校を109−0でけちょんけちょんに負かして
予想外の大敗にキレた相手校の監督は
自分のチームの部員たちをグランドに横一列に立たせて
「わたしたちの目は死んでいます!」
「死んでいます!!」
と日が沈むまで連呼させたという。

翌日、部室に行くと額に「肉」と書いてあるマスクやら
騎士のかぶるヘルメットのようなものやら
さらに牛の角らしきものやらが散乱していた。

なにしてきたんだろう・・・。



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動物園
2006-10-22-Sun  CATEGORY: 未分類
久しぶりに部活が休みだったので
これまた久しぶりに
ユカとデートすることにした。

ユカに連れられて向かった
郊外の動物園は
日曜日だというのに閑散としていて
親子連れがちらほら見えるくらいだった。

近くの「キリン」のオリをのぞいてみると
首の短い、なんと言ったらいいか、
例のビールでおなじみのアレがいた。
「キリンってこっちのキリンかよ・・・。
実在するんだな」
「なに言ってるの?あたり前じゃない」
ユカに鼻で笑われた。

「家畜の原種コーナー」には
角の生えた馬と翼の生えた馬がいて
翼の生えたヤツが逃げ出さないように
オリの上にネットが張ってあった。

「爬虫類コーナー」には
東京ドームくらい大きなオリに
巨大な蛇のようなものが
トグロをまいて眠っていた。
看板には
“「竜」・・・例のボールを7つ集めると
願いをかなえてくれる。”
と書いてあったので、
「ギャルのパンティーおくれっ!」
って呟いたら
本当に空からパンティーが落ちてきた。
ユカにばれないようにさりげなくポケットに
入れる。
ユカは何やら内股でスカートを
手で押さえながら
あたりをキョロキョロしていた。
どうしたのか訊いてみると
「なんでもない」
と顔を真っ赤にしてうつむいた。


パンツを履いたサルが
哲学書片手に
地球の環境問題を語り合っている
サル山の隣に
ひっそりと小さなオリが建っていた。
中にはうす汚れた毛のない二足歩行の
哺乳類らしきものが二匹見える。

「ヒト」・・・。看板にはそう書いてあった。
二匹、いや二人の人間は
オスとメス、もとい。男と女で
周りに構わずひたすらセックスしている。
二人とも目がうつろで
ぱつんぱつんとお互いの肉がぶつかり合う
音だけが虚しく響いていた。

オレらは無言で動物園を出た。



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